■『ミパッション』 〜華胥の夢〜 前編■ |
プリプレイ ここはプレイヤーの1人、阿部屋の部屋。 練馬にあるワンルームマンションの一室だ。5人の男達が一つのテーブルを囲み、面をつき合わせている。 テーブルの上にはマイク、シャーペンとサイコロ、そして1週間前に作られたキャラクターシート・・・。 もはや、準備は整っている。 おれ達はこれから紡ぎだすのだ。1人では決して語ることの出来ない、幻想的な物語を・・・! GM:それじゃ、今回予告とハンドアウトを読むので、その後に自己紹介をしてもらうよん。 鋼:うむ。 U‐式:へーい。 * * * 「かつて、真の理想郷を求めた神があった。 やがて神は敗れ、理想は砕かれた。 しかし、砕かれた理想の欠片が全て失われた訳ではない。 男は天使に導かれ理想を追い。 女は欠片を求め世界を駆ける。 少女は危難の先に真実を見つけ。 カレハ意志ヲ失イ意識ヲ得ル。 大樹はやがて花をつけるだろう。大樹はそして実を結ぶのだ──」 ◆セブンフォートレスX3 リプレイ◆ 『ミパッション』 〜華胥の夢〜 「世界は遂に理想郷となり、生あるものは須らく歌う」 * * * 鋼:まさか、「みぱ〜」って歌うんじゃないだろうな?(笑)。 GM:(笑)。 イカバー:歌え! 諸人よ! U‐式:みぱ〜(笑)。 GM:では次は、ハンドアウトを読みます。 ◆ハンドアウト ■PC1・・・・・・リネット 君は少し危険が大好きな探索者。 愛獣『グマーグマー』と共に、今日も今日とて危険に首を突っ込んでみる。 ところが! 君の目の前に、死につつある男が落ちている。 しかも、その男こそ、かつて君から全てを奪った奴だった! シナリオコネクション: ・・・・・・死ぬ男 U‐式:もう、旅の目的が終わってしまいそうなんだけど? 鋼:いきなり、トドメを刺す感じだなぁ(笑)。 GM:いやいや、大丈夫大丈夫。 ■PC2・・・・・・ジャック・ローズ 君は炎導王ラーガ・ラギアに仕える、インペリアル・ガードの一人。 今回、君に与えられた任務は『次元門多発事件』。 事件の向うに、君の失われた過去がチラつき始める。 シナリオコネクション: ・・・・・・ラーガ・ラギア 鋼:おお。お任せ下さい、ラーガ様! このジャック・ローズ、如何なる難事件をも解決してみせましょう! GM:頼もしい言葉ですな。では、次。 ■PC3・・・・・・風華輪音音 ここは日本の何処か、山の奥の奥。 君は里長の召還に応じ、数年ぶりに故郷へ帰って来た。 しかし、懐かしさを感じる暇もなく、君は異世界へと旅立つことになる。 シナリオコネクション: ・・・・・・里長 阿部屋:……里長? イカバー:じじい? GM:こちらの設定では、齢数百歳の美少女だよ(笑)。 イカバー:なんだ……おれはてっきり、『花の慶次』に出てくる、あの左肩がモコッと出てる奴らの……。 GM:ああ、七霧の里?(笑) イカバー:そう! あそこの長を思い出しちゃったよ!(一同爆笑) ……いないの?(笑) GM:いるかよっ!(笑) ……いても面白いけど(笑)。 ……ともかく!最後はおまえだPC4。 イカバー:『4』って数字はヤバイんですけどっ!(ジョジョねた)(一同笑) ■PC4……ヴィーヴォ・メルルッツォ 君は何度も世界を破壊し尽くした、闇の宗教の残光だ。 世界の愚民共は知らない。破壊の後にこそ再生があることを、真の理想郷創造のために破壊は必要なのだ。 君には確かな、理想郷のヴィジョンがある。それは幾度となく見る、君の夢の中に。 そして、夢は具現化する。君の目の前に現れた、1人の天使の介添えによって。 シナリオコネクション: ・・・・・・でちゅぴー U‐式:……『でちゅぴー』って、誰?(笑) 鋼:どっかで聞いたことあるなー?(笑) GM:昔、イカバーが作ったキャラだよ(笑)。 イカバー:……「奴と絡め」、と言われると、恐怖を感じるなー(一同笑)。 GM:彼の個性で、面白さを引き出そうという狙いなんだけどね。 イカバー:お手柔らかに願いたいな(笑)。 キャラクター紹介? GM:では、リネットから自己紹介をしてください。 U‐式→リネット:はい……キャラクター名は、リネット。 阿部屋:……リゾット? リネット:「リネット」っ! えー、数年前のある事件によって、天涯孤独になりました。それ以来、放浪 の旅を続けています。旅の途中で謎の獣に出会い、今はその子と一緒に旅をしています。長っぽそくて毛が ふさふさした、犬のような生き物です。 阿部屋:ロォォォド、ロォォォド……。 イカバー:それ、違う(笑)。 リネット:鳴き声が「ぐまーぐまー」と鳴くので、グマーグマーと名付けました。 鋼:動物使いか。 リネット:魔物使いと呼んでくれ(笑)。歳は19。ちょっと背の高めの、女の子でござんす。 GM:はい。では次はジャック・ローズ。 鋼→ジャック:GM。軽く、オープニングシーン前のオープニングシーンやって良いですか? GM:?……良いですよ(笑)。「自己紹介シーン」って感じですね(笑)。 ジャック:うむ、そんな感じです(笑)。では……俺はこの世に現出し始めた最強の魔王、『終末の招き手』と戦っていた! 一同:はぁっ?(笑) ジャック:そして今まさに、魔王との戦いはその最終局面を迎えていた! GM:(順応)「げはははははははっ!よくぞここまで辿り着いたな、勇者よ!だが、愚かなり! 1人で、たった1人でこの我に立ち向かおうなどと……」。 ジャック:いや、仲間が2人いるんですよ!(笑) イカバー:もう、倒れているんだよ(笑)。 ジャック:倒れてるのか!?──しっかりするんだ……ジャドーっ! リネット:誰、それ? ジャック:ルイ・ジャドとルイ・ガノ。2人は双子の兄弟で、灼熱騎士団なんだ。 一同:(笑) イカバー:(苦しげに)「ジャック……あとは、たのんだ……ぞっ!!」(死に際のジャド)。 ジャック:な、なんという力だ……俺は魔王に攻撃を繰り出すが、その斬撃はあっさりと跳ね返される! GM:かきーん! 「かゆい、かゆいなぁ」。 ジャック:なにぃっ……これが魔王の力だというのか!? GM:「2人目だ……ドシュッ!!」。 ジャック:ああっ………ガノーっ!!(一同笑)「もろい、もろいなぁ! おまえ達の住む世界も簡単に終わらせてしまいそうだ」。 ジャック:……終末の招き手よ。……おまえはまだ、人間の本当の力を、知らない!! GM:「フッ、ゴミが戯言を!」(笑)。 ジャック:俺は、今まで持っていたライトサーベルを捨て、『魔剣グラム』を抜き放つ! ……みんな、この剣に力をっ!!(一同爆笑) リネット:「ジャック! おまえなら、やれるっ!!」。 イカバー:「オレ達の魂が、おまえを導いてやる!!」。 ジャック:おお! 倒れている2人から、剣に力が注ぎ込まれてくる!(笑) ……これが、人間の力だぁぁああぁぁ!! ……っと剣を叩き込むっ! GM:「ば、ばかなぁぁああぁぁ……」(笑)。 ジャック:そして、終末の招き手は滅ぶのです(笑)。 GM:(ナレーション風に)……1人の勇者の剣によって1つの魔王は滅び、世界に再び束の間の平和が訪れた……(笑)。 ジャック:……よし。ラーガ様からの任務は完了した。インペリアル・ガード、ジャック・ローズ、これより帰還する! ………(モノローグ調に)そう、俺はフレイス王国のラーガ・ラギア王に仕える、王直属部隊『インペリアル・ガード』の1人。インペリアル・ガードの本来の任務は、フレイスの警護と諜報活動だが、最近では世界各地に出現する魔王退治も大切な任務のひとつのようだ。俺はあえてこの危険な魔王退治の任務を希望する……え? 何でかって?(一同笑) ……うん。それには理由があるんだ(一同爆笑)。 GM:何でですか?(笑) ジャック:……俺は5年前、1枚のカードと1本の魔剣だけを持って、このフレイスに光に包まれて落下してきたらしいんだが(笑)、それ以前の記憶がないんだ! ……俺は自分の本当の姿を求めて、今日も旅を続けている。 GM:ほう(溜息)……よく分かりました(笑)。ところで、外見年齢はお幾つぐらいなんですか? ジャック:(サイコロを振る)……23歳ぐらいですね。 GM:了解。………ほい、では音音。自己紹介をしてください? 阿部屋→音音:はい……風華輪音音(ふうかりん ねおん)です。………ワタシは戦うことにしか、自分の生きる意義を感じていません。ワタシにとって、闘って勝利する事が、この世に存在して良い理由になります。 GM:ほ、ほう(汗)。 音音:ワタシは生まれた時から、1本の短剣を持っている……産まれる時にその短剣を抱きながら、産まれてきたんです。 GM:そ、それって……出産の時に………お、お母様が大変なことに!?(爆笑) 「出血がひどいぞーっ!」って(笑)。 リネット:GM、だまれ。 GM:……すいません。 音音:そんな生まれな事もあり、ワタシは忌み嫌われ、生きていくためにはただ戦い、勝ち続ける事しかなかった。 GM:わかりました……そんな設定があったとはっ(笑)。 ジャック:今、GMに明かされる事実(笑)。 GM:あと補足として、音音だけは、ファンタジー世界『ラース・フェリア』の住人ではなく、現代の地球とほぼ同じ世界観の『ファー・ジ・アース』からの参戦ということになっております。 音音:……デス。 GM:では、最後。ヴィーヴォ・メルルッツォです。 イカバー→ヴィーヴォ:(超渋い声で)……私か。……ふかい……。 GM:フカイ? ヴィーヴォ:……深い闇の中、私は独り彷徨っていた。いったい何日、彷徨っていたのか……私はようやく、目的の街へとたどり着いた。 一同:……。 ヴィーヴォ:そして、道具屋の主人に私は言う……お願いです、たった1つだけで良いんです……。 一同:? ヴィーヴォ:……『ミパミパの実』を売ってくれませんかっ?(一同爆笑) ジャック:そうきたかぁ(笑)。 ヴィーヴォ:お金ならいくらでも払いますっ! ここにミパミパの実があるって、聞いてきたんです!! GM:(爆笑)……じ、じゃあ、既に骸骨になっている道具屋の親父は言う。 ヴィーヴォ:骸骨っ!? GM:「そりゃあ、まだこの街が遺跡になる前の話じゃよ……」(笑)。 リネット:そこはゴーストタウンじゃないかぁ!(笑) ヴィーヴォ:そ、そんなぁ……折角ここまで来たのに……。 リネット:来る途中で気がつきそうなもんだけどね(笑)。 ジャック:判断力がなくなるぐらい衰弱しているんだよ(笑)。 ヴィーヴォ:さ、寒いな……アルセイルの夜は冷える……。 ジャック:アルセイルっ?(笑) リネット:死ぬ!寝たら絶対死ぬ!!(笑) ヴィーヴォ:ミパミパの実は、あと1つしかないけれど……これを食べて温まろう(一同大爆笑)。 音音:マッチ売りの少女みたいっ!(爆笑) ヴィーヴォ:……がしゅっ!……と食べる(笑) GM:君の意識はゆっくりと遠のいてゆく……。 ヴィーヴォ:みぱみぱ〜………ああ、ママン。もう一度、ママンの作ったミパミパのスープが食べたかった……(一同爆笑)。……さよなら、ママン………(一同大爆笑)。 GM:自己紹介で死にました(爆笑)。 ジャック:ちょっと待てぇい!(爆笑) ヴィーヴォ:ああ、こころざし半ばにして(笑)。 ジャック:何も始まる前に、死んでどうするっ!(笑) GM:「こころざし」って、何ですか? ヴィーヴォ:「闇の宗教」の復活ですよ?(一同爆笑) GM:今のシーンでは、全く分かりませんでしたよ!(爆笑) ヴィーヴォ:そうですか?(笑) ……さて、私の意識はブラックアウトします。 GM:うむ(笑)。……さて、「自己紹介?」は終わりました。では、改めてオープニングシーンいってみようか! ■オープニング 01 〜異世界への旅立ち〜 PC:風華輪音音 ここはファー・ジ・アース。極東の島国の、とある山中。 現実世界から隔絶された結界内の隠れ里。 里の中心には、天にも届くかと思われる程巨大な御神木がある。 音音:世界樹? GM:そんなイメージでOK。ここは音音の生まれ故郷で、君は里長の召還に応じて久しぶりに戻ってきたのだ。 音音:分かった。じゃあ、長の家に向かおう。 GM:長の家は御神木の中にあります。 音音:戻りました、長。 GM:「よく戻ってくれましたね、音音。お帰りなさい……」と言って、闇の中からすぅっと現れたのは、純白の着物に身を包んだ……。 ヴィーヴォ:七霧の里の長!(一同爆笑) GM:……左肩が異様に盛り上がったジジイが……って、何で出てくるんじゃーッ!?(爆笑) ジャック:ものごっつ怪しいぞ、長!(笑) 音音:……少女、でしょ?(笑) GM:「今はこの姿をとっているのです」……何なんだコイツはーっ!(笑) 音音:まったくだ! ヴィーヴォ:いや! 少女はこの里の、真の長で、コイツは名代なんですよ? GM:おお! それでいこう! リネット:名代選びましょうよ、長 (笑)。 音音:(気を取り直して)……長は? GM:……「うむ。長は準備をしておる。おぬしの旅立ちの準備を、な」。 音音:そうですか。ワタシの準備は整っています。 GM:「……何も、聞かぬのだな?」。音音:ワタシは命のやり取りが出来る所へ行ければ、それで構いません。 GM:「左様か。では、ついて参れ」……どすーん、どすーん(笑)。……御神木の中にすえ付けられた螺旋階段を地下へと下って行くと、やがて地底の開けた場所に出る。そこには地底湖があり、巨大な木の根がその空洞を支えるように辺りを覆っている。 音音:ここは……。 GM:その地底湖には小島があって、そこで女の子がひとり、祈りを捧げている。 ヴィーヴォ:……*〜@〜¥〜+〜……#〜$〜%〜&〜(怪しげな呪文。ヤバくて書けません!)。 音音:何か出てきそうなんですけどーっ!(一同笑) GM: やめんかぃっ!(笑) ヴィーヴォ:失礼。 ジャック:(門番A)「名代、長の準備はすでに整ってございます」。 GM:うむ。「長。音音が戻りましたぞーっ」とジジイが言うと、ようやく出てきました。長と呼ばれた少女は祈りを止め、振り返ります。その姿は、とても数百年と生きてきた者とは思えない幼い少女のものですが、彼女の瞳には確かに永き時を感じさせる深さ、そして多くの悲しみに満ちていることが分かります……「よく、戻りましたね。音音」。 音音:はい。音音、戻りましてございます。 GM:「息災のようですね」。 音音:はい……それで、ワタシは何処へ行けば? GM:「あなたには異世界、ラース=フェリアと呼ばれる第一世界へ行って貰わねばなりません」。 音音:ラース=フェリア……そこでワタシに何をしろと? GM:「数日前、我が里の秘宝、『皇玉』が奪われました」。 音音:皇玉がっ!?(←知ったかぶり)(笑) GM:(笑)……。「賊は皇玉を奪い、次元門を開いてラース=フェリアへ逃亡したのです」。 音音:いったい、その者達はどのようにして? GM:「詳しい話は……この書面に書いてあります。向うに着いてから読んでください」(笑)。 音音:それ程、事を急ぐということですね(笑)。 GM:「ええ。もう次元の門は開きつつあります」。そう里長が言うと、地底湖の水面がざわざわぁっと波立ち………。 ヴィーヴォ: “ズバーンッ!” と手が出てくるとか?(笑) GM:ズバーンッ! と七霧の里の左腕的なモノが水面に突き出てくるっ!(笑)……「さあ、行くのです!」(一同笑)。 音音:……この手の上に乗れば良いのでしょうか?(笑) GM:「ええ。この腕が、神の左腕が、あなたを異世界へといざなってくれるでしょう!」(笑)。 音音:……それでは、行ってまいります。 GM:「神木よ。旅立つ者に祝福を」。里長の言葉が終わると、水面から突き出たその左腕に……。 音音除く一同: “ぐわしぃっ!!” (こぶしを握り締めるポーズ)(爆笑) GM:……と音音は掴まれて(笑)、ずずずずずうぅっと、異次元空間に引きずり込まれてゆく。 音音:(太い腕に掴まれて、疲れた表情で)……行ッテマイリマス……。 音音は異世界への扉を潜った。 彼女の赴く地、我々の暮らす世界と平行して存在する幻想世界。戦いを求める彼女の意志が、かの地を選んだのかもしれない。 彼女の望むモノは、与えられるだろう。かの地こそは、常に破滅の危機にさらされ続ける世界、『ラース=フェリア』なのだから。 ■オープニング 02 〜死線の再会 PC:リネット 半分砂から顔を出す頭蓋。砂、砂、砂。真っ青な空。照りつける太陽……そして、砂。 そこは、全ての生命を吸い尽くす、フレイスの死の砂漠。 リネット:わぁ〜お! ……良い所に来てるな、アタシ(笑)。 ジャック:死んだな(笑)。 GM:危険が大好きだってことなんで、こういう場所にしてみました。ちなみに、食料と水は、もう無い(笑)。 ジャック:終わったな。命運尽きてるな(笑)。 リネット:まだ、尽きてなーいっ!(笑) GM:「ぐま〜……」と相棒のグマーグマーも不安そうな目で、リネットを見つめてきます。 音音:目の前には1つの食料が!(一同笑) GM:保存食、保存食♪(笑) リネット:グマーグマーは食べないよ!(笑) ……大丈夫、大丈夫! このぐらいの危険だったら、今までも何回も経験してきた。……まだ、10日はいけるっ! GM:絶っ対無理だ(笑)。 リネット:グマーグマーとお話ししていよう……ぐま〜? GM:うむ、熱で頭がやられかけ取るな(笑)。物語を動かそう。……突如、君達を襲う衝撃波!“ゴオゥアッ!” リネット:ぐっ!? GM:君達の周りの砂も盛大に巻き上がっている。どうやら、同心円状に広がるように、衝撃波は走ったようだ。 リネット:じゃあ、その衝撃波に耐え切って、爆心地に行ってみよう! GM:爆心地の方へ行くと、なんとそこにはオアシスがあるのですよ! 蜃気楼じゃない、本物のオアシスだ! リネット:……まず、自分の脈拍を調べて、自分が正常であることを確認します(笑)。 ジャック:結構、冷静だな (笑)。 GM:オアシスを確認するとともに、オアシスから鳥が数羽飛び立つのが見える。 リネット:水鳥かな? やっぱりオアシスだ! GM:ところがよく見ると、その鳥達はみんな人型をしておるのだよ……羽を持った人間……そう、彼女達は、天使なのだ! リネット:しまった! アタシ、『レンジャー』なのに、弓を持ってない! GM:現在、第五世界の人造天使達が、この第一世界に侵攻してきているので珍しくもないかもしれません………特にこのフレイス地方には天使達が直接侵攻に使用している『クリーチャーホール』と呼ばれる巨大な次元門がありますから、天使が散歩していても不思議はないのですが。 リネット:(聞いてない)……落とせば、数日分の食料になったかもしれないのに(笑)。 GM:……あの、もしもし? リネット:はい? GM:……いえ、世界情勢なんて興味ないですよね……(気を取り直して)オアシスに到着しました! ちょっと戦闘があったらしく、あっちこっちボッコボコになってますが、水はきれいです。あと、オプションとして、赤黒いかたまりがぴくぴく動いてたりしますが構いませんか?(笑) ジャック:それは誰かが死んでるんじゃないか? リネット:ソレは生きてるのか、それとも虫の息なのか? GM:どうでしょうなぁ……なんと言っても下半身がない! 内臓をずるずる引きずりながら動いているところを見ると、まだ生きているようですが。 リネット:うわぁ〜、スイ〜トホ〜ム!(笑) GM:「う、奪われ…ちまった……!」男はそう言いながら、君の方へ顔を向ける。その顔を見た瞬間! 君の脳裏に過去の映像がフラッシュバックする! リネット:おおぅっ? それはリネットがまだ、あどけない少女だった時の物語……。 少女の暮らす村は襲われ、一夜にして全滅してしまったのだ。 次々と襲撃者達によって、殺されていく村人達。 ある者は剣で裂かれ、ある者は魔法で焼かれ、為す術もなく命を奪われていく。 「探せ! 『SEED』を探すのだ!」 襲撃者達は何かを探しているようだった。 リネット:……アタシが覚えているのは、アタシを庇って殺された両親の映像くらいだろうか……でも、その顔ももう、おぼろげにしか覚えていない。その記憶を心の奥底に封印してから、随分時が経ってしまったから……。 ジャック:リネットを倉庫に突っ込んで、彼女の恋人とかがモシャスして特攻するんじゃないの?(笑) リネット:違〜うっ! ジャック:「勇者を討ち取ったぞー!」って外から声が(笑)。 GM:ドラクエはいいから(笑)……えーっと、村人の中で一人だけ勇敢に戦っている女の人がいるんだけど、それが誰なのかリネットに決めてほしいんだけど? リネット:“姉”! GM:即決ですね(笑)……では、お姉ちゃんは、「リネット、あなただけでも逃げなさい!」……ばーん!って君を谷底に突き飛ばすぐらいの勢いで!(笑) リネット:うわーっ! 突き落とされたーっ!?(笑)……ちょっと待ってGMっ? じゃあ、アタシは家族の最期には、立ち会ってないってこと? GM:むむっ……いや、両親は君を庇って間違いなく死んでいる……しかし、姉の方は、リネットを谷底に突き飛ばした後……。 ヴィーヴォ:ドラゴンがっ!(笑) GM:そう! 君は見た。凶暴な1匹のレッドドラゴンが姉に迫るのをっ! 君は落ちていきながら、崖の上でまばゆい光が弾けるのを見ているっ!(一同爆笑) 音音:今度はロマサガかよっ!(笑) ジャック:終わった。ドラゴンのブレスだ(笑)。 リネット:かなり絶望的ではあるが (笑)……まだ、この目で姉の死を確認したわけじゃないっ! GM:……とまあ、そんな映像が脳裏に閃くわけだが。何を言いたかったかというと、目の前で死にかけている男は、あの時、村を襲った連中の一人なのだよ! ジャック:そう、母にトドメを刺したのは……(笑)。 GM:……この男です!(笑) リネット:おぉいっ! GM:今は恐怖に引きつった顔をしているが、あの時この男は、なんていやらしい笑みを浮かべて母を殺したのだろう! ジャック:ニタリ(邪悪な笑み)。 リネット:アタシの身に強烈な殺意がみなぎる! それに反応して、グマーグマーが攻撃姿勢をとるんだけど、逆にそれを見てアタシは冷静にならなきゃと思う。今はこの男から、少しでも情報を手に入れなくちゃいけない。(感情を押し殺した声で)……何が、あったの? GM:「……皇玉……奪われ、た」。 リネット:コウギョク? ……奪われたって、さっきの天使達に? GM:男はコクリと頷く。……男は君に救いを求めるように言う。「ふところの……カード……」。 リネット:カード? ……暗証番号は? GM:ちがうっ!(笑) 男のふところを探ると、トランプのカードが出てくる。ただし、そのカードは真っ二つに切られている。真っ二つのカードを見て、男の顔はさらに歪む。「…ぐ……お、わった……ここまで、か……」。 リネット:カードが真っ二つだから、コイツも真っ二つってことかな? ……このカードは何? GM:「……おれ、の……い…の…ち……」。男は事切れる。 リネット:……グマーグマーに後ろ足で砂を掛けさせる。 GM:グマーグマーもコイツには怒りを感じているらしい。ばさっ、ばさっ!リネット:手掛かりは『コウギョク』と、この『カード』だけか……あ、『SEED』のこと聞くの忘れた! GM:あ、そうだねぇ(ニヤリ)……そうそう、手に入れたカードだけど、スペードの3だからね。 ジャック:なにぃっ!? ヴィーヴォ:微妙な数字だな。 リネット:……うん。……とりあえず、出発しよう。 GM:今は考えても、何も分からんからな。 リネット:うん。……でも、やっと見つけたんだ……! (元気出して)よーっし、行くよ! グマーグマー!! 少女は力いっぱい駆け出す。 自らの心の奥に封印していた過去の悲劇。その悲劇の先、ほんのわずかな希望の手掛かりをその手に握り締めて。 一匹の奇妙な相棒が、少女を追いかけている。 ■オープニング 03 〜インペリアルガード〜 PC:ジャック・ローズ ここは権謀術数に長け、力を求めつづける少年王ラーガ・ラギアが治める炎の国、フレイス。 世界を恐怖に陥れた魔王“終末の招き手”を倒した勇者は、帰還を果たした。 GM:ジャック、君は終末の招き手を倒した後、その報告のため、フレイスに帰って来た。 ジャック:ラーガ・ラギア様。インペリアルガード、ジャック・ローズ、只今戻りました。……扉の前に立ち、ノックしよう。 GM:えーっと、扉の前に立つと、中からこんな声が聞こえてきますよ?「うぅ〜ん、やめろよぉ。くすぐったいだろぉ? ……このぉ、かわゆぃ僕の子猫ちゃん諱v(笑)。 ジャック:た、ためらいつつもノックをする……ガンガン! GM:では暫く間があった後、「……はいれ」という声が掛けられますよ(笑)。 ジャック:むぅ〜(笑)。おかしな空気を感じつつも、入るぞ。 GM:ここはラーガの執務室。中に入ると、美少年王は、あどけない喋り方の中にも威厳を内包させつつ君を迎える。 ジャック:な、何事も無かったかのようだ(笑)。 ヴィーヴォ:中には一人? GM:うむ。ラーガ一人きりだね(笑)。「やあ、ジャック。また、世界を救ってくれたそうだね」。 ジャック:はい。灼熱騎士団のルイ兄弟の手助けもありました。 GM:「ああ……彼らは、戦死だったそうだね」(笑)。 ジャック:ええっ? 重症ながらも、生き残ったんじゃないの!?(一同笑) ヴィーヴォ:「……せ、せめて、故郷の地をもう一度だけ……踏みたかっ……」(一同笑)。 音音:うわ言のようにそう言いながら、ジャドは……逝った(一同笑)。 GM:「惜しい部下を亡くしたよ」。 ジャック:いえ。彼らも世界の為に命を捧げたんです。本望でしょう!……ところでラーガ様。先程、部屋の中からうめき声(?)が聞こえた気がしましたが……?(笑) GM:“ギラリッ” ラーガの眼光が、鋭い光を放つ!(笑) リネット:「それ以上言ったら、殺すよ?」って目が言ってる(笑)。 ジャック:い、いえ! ……私の勘違いでしたっ! GM:「疲れてるんじゃないかい?」。 リネット:憑かれてるのは、ラーガの方じゃないのか?(一同笑) GM:ラーガは話題を変える(笑)。話題は彼がいつも君にする質問だ。「……どうだい? 記憶、少しは戻ったかい?」。 ジャック:知ってるのか……いえ、これっぽっちも。 GM:「そうか……」。 ジャック:? GM:「まあいい……じゃあ、次の仕事だよ」。 ジャック:はい! GM:……「この数日、フレイス領内で次元門の発生現象が数回、起きている」。 ジャック:わたしもそれは聞いています。なにやら怪しげな天使達が現れたとか? GM:「いや、それとは別件なんだ。『彼女達』は少し前からもっと大きなゲートを使って、このラース=フェリアに侵攻してきている。今回の次元門の多発はもっと小規模なものだよ。協力関係にある『彼女達』もこの件は関知してないらしい。門は開いてもすぐ閉じてしまうので、手掛かりが少なくてね。こちらでも調査は続けるけど、この件を君にお願いするよ」。 ジャック:つまり、次元門多発事件について詳しく調べろ、と。 GM:そうそう。……“ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ……!”。話をしていると、ラーガのふところの魔道携帯通信端末機がけたたましく着信音を鳴らす(笑)。 ジャック:……便利なもん持ってんだなぁ(笑)。 ラーガ・ラギアは魔道携帯通信端末機を耳にあてる。「……なんだ?」 通信機からは男の声が聞こえてくる。 「失礼します! 例の『門』と思われる事象がまた現れました! 座標送ります!」 執務室の机の上にある魔道ディスプレイにフレイスの地図が映しだされ、その地図上に光の点が1つ示される。 「ふ〜ん……近いね」 「はい! すでに灼熱騎士団の一個中隊を向かわせました!」 「よし。僕の方からもインペリアルガードを1人向かわせる。彼の指示に従うように騎士団に伝えてくれ」 「ハッ!」 ……ぴ。通信は切れる。 ジャック:よし! GM:「聞いての通りだよ」。 ジャック:分かりました。早速、現場に急行します! GM:「今回も事件の早期解決を期待しているよ……ジャック?」。 ジャック:はっ! ラーガ様の御為に! ……ばたんっ(扉を閉める音)。 GM:ジャックが去るとラーガ・ラギアは、「……ごめんね子猫ちゃん。休憩時間は終わっちゃったよ〜」(笑)。 ジャック:あ、あやしい……(笑)。 ■オープニング 04 〜華胥の夢?〜 PC:ヴィーヴォ・メルルッツォ ……闇よりも尚、深く深く……。 永劫に続くかと思われるその深い闇の先に、その地下大空洞の遺跡は存在する。 その遺跡はかつて栄えたと伝えられる、古代フロレターリア文明の街の一部だ。 その街の一際大きな屋敷の一室。 この闇に囚われてしまった美しく悲しい姫君かと見まごう程の絶世の美の持ち主が、闇に吸い込まれてしまいそうな程静かに、だが確かに、簡素な寝台に横たわり寝息をたてている。 彼……ヴィーヴォ・メルルッツォは夢を見ていた。 ヴィーヴォ:……夢。 それは理想郷の夢と言っていいだろう。 緑豊かな丘の上に、1本の大樹が在る。 全ての生あるモノは、その大樹の木漏れ陽の下で気持ち良さそうに日々を過ごしている。 空腹を覚えるとその手の中には、大樹からの恵みであろう、真っ赤な果実がすでに有ることに気づく……。 見た目にも瑞々しく、香りが芳しく鼻をくすぐる。 そして一口、その果実を口中に運べば、とても言葉では表現しようのない美味! しかし、思わず叫んでいる……。 ヴィーヴォ:(叫ぶ)みぱみぱぁぁぁーっ!!(一同爆笑) 周りを見渡せば生有るモノは皆、果実片手に叫んでいる……。 リネット:みぱみぱぁぁぁーっっ!!(一同爆笑) その叫びの波はゆっくりと、だが確実に広がる……。 ジャック:みぃぱっ! みぃぱっ! みぃぱっ! みぃぱっ! みぃぱっ! みぃぱっ! みぃぱっ……!!(一同大爆笑) この合唱が全てを表している。ここには全てが在り、全てが調和している。大樹とその恵みの果実が与えてくれる、ハーモニー。 これこそ、真の理想郷なのだ! リネット:アッハッハッハッ!(身悶え)……あ、あのさっ、これってさ、世界の終わりって気がするんだけど気のせい?(爆笑) 音音:いやぁ、そここそが天国なんですよ(爆笑)。 ジャック:恐ろしい夢だな(笑)。 ヴィーヴォ:……そして、私は夢から目覚めるのか。 GM:君は数年前からこの夢を見るようになって、1ヵ月前からは毎夜のように見ています(笑)。 ヴィーヴォ:フゥ、またあの夢か……そういえば、私はまだ生きているのか(笑)。 GM:(笑)……君が起き上がると、寝台の横には羽の生えた天使がいます。 ヴィーヴォ:君は誰だ? 君が私を助けてくれたのか? GM:「そうでちゅぴー。でちゅぴーに感謝するでちゅぴー」と、とっても妙なしゃべり方をする天使です(笑)。 ヴィーヴォ:ああ、まったく妙なキャラクターを作ったものだな、私は(笑)。ともかく……そうか、ありがとう……いや、グラッツェ!(一同笑) ……(小刻みに震えながら)と、ところで、君はミパミパの実を持ってないか?お金ならいくらでも出す! 1つでいいんだ。お願いだ! 売ってくれないか! あ、アレが無いとっ、わ、私はっ!!(一同笑) ジャック:禁断症状だな(笑)。 ヴィーヴォ:理想郷の為にも、あの実がどうしても必要なんだっ!(ハァハァ) GM:(笑)「ど、どうどうでちゅぴー……ヴィーヴォはミパミパの実が欲しいでちゅぴー? ……なら、でちゅぴーの言う事を1つ、聞くでちゅぴー」。 ヴィーヴォ:聞く聞く! 何でも言う事聞くから、お願いだ!!(ハァハァ) GM:「ヴィーヴォ……タマタマを探すでちゅぴー!」。 一同:キターっ!(爆笑) ジャック:コイツ……やっぱりか!(笑) 音音:相変わらずの、性格ね(笑)。 (でちゅぴーはタマタマに異常な執着を見せ、それは宝玉と言われる物であったり、男性の“お宝”であったりする……我々の作った多くの男性キャラクターが苦しめられたのだ!!) ヴィーヴォ:(まったく動じずに)……タマタマ? それはどんなタマタマだ?色! 艶! 形!(一同爆笑) GM:え、えーっと……「だいたいミパミパぐらいの大きさでー……」。 ヴィーヴォ:ほう? なかなかでかいな、ご立派だな(一同笑)。 GM:「色もミパミパみたいな色しててー……」。 ヴィーヴォ:何っ!? そ、それはつまり……っ(ハァハァ)。 GM:「でも、食べられないでちゅぴー」。 ヴィーヴォ:食べられないのか……(がっかり)。 GM:「名前は確か……『皇玉』って呼ばれてるでちゅぴー」(笑)。 ヴィーヴォ:すめらぎたま……そのタマタマを持ってくれば、ミパミパの実を売ってくれるんだな!? GM:……「今、倒れられても困るでちゅぴーから、前報酬で百個あげるでちゅぴー」。 ヴィーヴォ:な、なにぃっ!! ……も、持ちきれないなぁ(声がとろけてます)(一同笑)。 GM:「終わったら、もっとあげるでちゅぴー」。 ヴィーヴォ:おお! 素晴らしいっ!! 音音:ミパミパファームプロジェクト!ヴィーヴォ:これぞ、ミパミパドリ〜ム!!(歓喜) GM:(笑)「……聞くでちゅぴー、ヴィーヴォ・メルルッツォ!」。 ヴィーヴォ:……何かなぁ?(とろ〜ん) GM:「もし、ヴィーヴォがその『すめらぎたま』を手に入れたら、ヴィーヴォの望む真の理想郷がこの世に現出することだってあり得るでちゅぴー!」 ヴィーヴォ:何っ!? それは本当かっ!?(驚愕) GM:「そうでちゅぴー……右を見ればミパミパ……」(笑)。 ヴィーヴォ・GM:「……左を見てもミパミパ……」。 ヴィーヴォ:……上を見ても、下を見ても……。 GM:「……男も女も……」。 ヴィーヴォ・GM:「みぃぱみぃぷぁぁぁあああぁぁぁっっっ!!!」(超爆笑) リネット:世界の終わりだーっ!(一同爆笑) ヴィーヴォ:是非とも! その役目、このヴィ〜ヴォ・メルルッツォに任せてもらおうっ!! リネット:これが、闇の宗教の野望なのかっ!?(爆笑) ヴィーヴォ:世界は、闇の宗教の下にひれ伏すのだ! そして闇の宗教こそが、この世界を真の理想郷へと導くっ!! ジャック:……まぁ、平和っちゃあ、平和かもしれんなぁ(笑)。 GM:「さあ、出発でちゅぴー! すめらぎたまは、フレイスにあるでちゅぴー!」。 ヴィーヴォ:フレイスか……分かった、すぐに旅立つとしよう! ……風呂敷にぃ〜、ミパミパの実を包んでぇ〜♪(一同爆笑) GM:今、闇の宗教の残光は旅立つのであった……(笑)。 ヴィーヴォ:さぁ、行こうか! この歩みが、世界の、真の夜明けの始まりとなるのだっ! ■ミドルフェイズ 01 〜戦慄! 灼熱騎士団!〜 ジャックが現場に到着すると灼熱騎士団が1人の女性(音音)を取り囲んでいる。 女性は眠っているようだが、見たこともない服装の彼女を見て、灼熱騎士団の精兵達は多少うろたえ気味に慎重に慎重を重ね……。 「お、おまえ行けよ!」「えぇっ? やだよ! 噛みつかれたらどーするよ!」などと、ヒソヒソ言っている。 音音:慎重じゃないでしょ、それはっ(一同笑)。 灼熱騎士団の中でも、最も勇敢であると誉れ高い1人の小隊長が、勇気を振り絞って彼女に近づく。 ……10メートル……5メートル……3メートル……、4メートル……。 一同:(笑)。 ……2メートル……1メートル! 小枝でつんつん!──ダッシュで戻る小隊長。灼熱騎士団の精兵達は男の目で頷きあい、小隊長の勇気に賞賛を送った! 一同:(爆笑)。 GM:……というシーンが、ジャックの目の前で展開されています(笑)。 ジャック:わ、分かりました(笑)。 ヴィーヴォ:「一同! 小隊長殿に敬礼!」 GM:びしぃ!(敬礼)……(ヒソヒソ)「で、どうするよ?」(一同笑)。 ジャック:ええぃっ! 総員、何をちんたらやっとるかっ! ……と、その輪に入って行こう(笑)。 GM:「はっ! これは、インペリアルガードのジャック・ローズ様っ!」。 ジャック:……この女性は? GM:「ジャック様っ、危ないですよ!不用意に近づくと噛みつかれるかもっ!」 (一同笑)。 ジャック:ああ……君達の一部始終は全て見ていたよ(笑)。 GM:「では、小隊長殿の勇気をジャック様も賞賛してあげて下さいっ!」(一同笑)。 ジャック:……ツカツカと歩いて、女性を抱き上げて戻ってこよう。 一同:(兵士)「おおおぉぉおおっっ!」「なんと大胆不敵な!」(笑)「まさに、何度も世界を救った勇者のなせる技っ!」(笑)「やっぱり、インペリアルガードは違うぜっ!」(笑)「いつか……オレも……」(笑)。 ジャック:(笑)……小隊長、ここに発生した次元門は、もう閉じたのか? GM:「は! ……そのようですな。我々が到着した時にはもう、その女を残すのみでした」。 ジャック:ということは、次元門からはこの女性が出てきたということだろうか? GM:「まぁ、そう考えるのが分かり易いかと。衣装も見た事のない服を着ていますし……天使達の衣装とも違うようです」。 ジャック:なるほど……王城へ戻って彼女の手当てをする。いったん城へ戻るぞ。 ヴィーヴォ:「しかし、ジャック様! そのような得たいの知れない女を王宮へ連れ帰ってよろしいのですか?」 ジャック:……彼女は貴重な参考人だ。手荒に扱ってはならない。 ヴィーヴォ:「は! 出過ぎた事を申しました!」。 ジャック:灼熱騎士団! 帰還する! GM:「はっっっ!!!」……ところで音音? 起きないんですか? そろそろシーンが終わりそうなんだけど? 音音:ええ。構いません。寝ていた方が、歩かなくて済むので楽ですから(笑)。 GM:そーすか(笑)……では、いったんシーンを切って、もう1つの出会いを演出しまーす。 ■ミドルフェイズ 02 〜天使の介添え〜 GM:ではまず、カメラはリネットを追っかけます。……なんとか死の砂漠を越えて今はフレイス王城の近くですな。 リネット:本当は街道を通った方が、早かったんだけどね。 ジャック:危険が好きなんだな(笑)。 リネット:好きなんじゃないよ。……危険を前にすると、それに挑まずにはいられない性質なの! それは幼少期の経験が原因なんだ。 ジャック:そうなの? リネット:それがトラウマにならずに、逆に危険の中にこそ、あの時失ったモノがあると信じてしまって、そっちに向かわずにはいられなくなってしまったんだよ。 ジャック:ほう……なるほど。 GM:そんな危険狂の女が……。 リネット:そんな呼び方するな! GM:……可愛い、マスコット的な動物と共に歩いているとだなぁ……え〜っと……むぅ(困った)。 一同:? GM:……おれのシナリオメモにね、『何らかの方法で、リネットの視界内に現れるヴィーヴォとでちゅぴー』って書いてあるんだけど?(笑) ヴィーヴォ:何らかの方法でって?(笑) ジャック:なんだ、そのアバウトさ(笑)。 音音:じゃあ……空間に突然扉ができて、2人が出てくる!(笑) GM:おまえか! 次元門多発事件の犯人はっ!(爆笑) ヴィーヴォ:お、おれっすかっ!(笑) いえ、いい加減なGMのせいです。 ヴィーヴォ:とりあえず、私は出てきたんだな?……ここはフレイス王都の近くのようだな。この近辺に、すめらぎたまがあるのか?……いや、私の性格は『普段はつつましい』だから……あるのですか? GM:(笑)……「あるんでちゅぴー。これから……」と言おうとしたところで、でちゅぴーはリネットに気がつく! リネット・ヴィーヴォ:? GM:すると、ちょっと慌てた感じになって、ヴィーヴォに突然、巻物を渡す……(慌てた感じで)「いいでちゅぴーっ!」。 ヴィーヴォ:は? GM:「コレを、フレイスの門番とか衛兵とかに渡すでちゅぴー! そうすれば、お城に入れて貰えるでちゅぴー! 封がしてあるから、絶対途中で開けちゃダメでちゅぴー!」。 ヴィーヴォ:じ、じゃあ、コレをそのまま渡せばいいでちゅぴー?(うつった)(一同笑) GM:「でちゅぴーはちょっと、用事を思い出したでちゅぴー……そうそう! あそこにいる。あの女が見えるでちゅぴー?(リネットを指差す) あれと一緒に行くといいでちゅぴー!」。 ヴィーヴォ:あそこにいるセニョリータと一緒に、お城に行けばいいでちゅぴー? GM:「そうでちゅぴー! ……そ、それじゃあ、でちゅぴーは行くでちゅぴー!」。ぱたぱた〜っと、でちゅぴーは空飛んで行っていまう。 ヴィーヴォ:どこいくの〜?(取り残される) ……フム……さて、そこのセニョリータ! リネット:え? ……う、あ………は、はい?(笑) GM:あなたのお名前は? リネット:……リネット……だけど? ヴィーヴォ:フム……もし良ければ、リネットさん。これから私と一緒に、……覇道を歩かないかい?(一同爆笑) リネット:覇道ーかぃ!(爆笑) ジャック:新手のナンパだなぁ……ハイフロー過ぎるぞ(笑)。 リネット:……い、いやー、アタシあんまり、そういうのには興味がないっていうか(笑)……アンタ大丈夫? 何か変なのも貰ってたみたいだけど? ヴィーヴォ:コレは……虎の巻だよ。 リネット:いちおー、中身を確認してみた方が良いと思うけど? ヴィーヴォ:コレはきっと、開けると無効になってしまうものだ。だから、このまま門番だか……門衛だか……モンキー? リネット:モンキーに渡してどうすんだよっ!(一同爆笑) ヴィーヴォ:……そういう訳で(どういう訳だ!)、君に声を掛けている次第さ。 リネット:……出来れば、関わり合いになりたくないんだけど(笑)。 ヴィーヴォ:(無駄にカッコ良く)フッ……何を言っている? 私は君が求めるスリル、そのものだよ! リネット:うっ……でも、その巻物……アタシ、陰謀とか苦手なんだよ! 好き嫌いは良くないと思ってるんだけどさー(笑)。 ジャック:シンプルな危険が好みなのな(笑)。 GM:どっちかってゆーと、シンプルな危険の方なんだけどね? ヴィーヴォ:返答や如何に! セニョリータっ? リネット:……わぁかった! ついていってやるよ!(ちょっとなげやり)……なんでこうなるんだろう?(笑) ヴィーヴォ:よし! ……それでは早速、覇道への第一歩を歩みだすとしよう……千里の道もみぱみぱから!(一同爆笑)……君も1つ、この実を食べるといい! リネット:いらん!(一同爆笑) ヴィーヴォ:そんなこと言わずに、とっておくだけでもいいんだ!(強引) リネット:わ、わかったよぉ!(悲鳴)……うう、このミパミパの実からも、危険の香りがする(笑)。 ヴィーヴォ:では、王都へ向かうってところで、いったんシーンを切る! ■ミドルフェイズ 03 〜コンタクト・ウィズ・ファンタジー〜 フレイス王城。その一室。 窓外からの温かい風が、彼女を眠りから覚ます。 寝台から起き、窓際に立つ。彼女の目に映るのは、幻想的な世界。 まだ、夢を見ているのだろうか? 音音:ワタシは目覚めて、窓際に立ち……ここは、どこだろう……? GM:白いカーテンが風に揺られている。 ヴィーヴォ:そよそよ〜、そよそよ〜。 ジャック:……こんこん!(ノック) 音音:どうぞー。 ジャック:自分の部屋のように言いますね(一同笑)。……やあ、目が覚めたようだね。 音音:ええ……ここは? ジャック:ここはフレイスの王城だよ。 音音:……フレイス……。 GM:目の前に、ファンタジーな格好をした男が1人(笑)。 ジャック:ああ……こちらから見ると、目の前にファンタジーな格好をした女性が1人!(一同笑)……君は見たところ、この世界の住人じゃないようだね? 音音:…………。 ジャック:……自己紹介がまだだったね。フレイスのインペリアルガード、ジャック・ローズだ。ジャックと呼んでくれ。 音音:……ワタシは音音です。風華輪音音……音音と呼んでくれれば結構です。 ジャック:分かった。……それで音音は、何故この世界に来たんだい? 音音:……ワタシの里から奪われた物を取り戻すため。 ジャック:奪われた物とは? 音音:……すみませんが、そこまでお話しして良いか、ワタシには判断できません。 ジャック:そうか……最近、次元門が発生する事件が多発していてね。どうやら君はその次元門から現れたらしい。もしや君のような人間が、何人もこの世界に派遣されているのか? 音音:……ワタシが知っている限りでは、ワタシ1人だけです。 ジャック:ということは、別件か……。 音音:なんかワタシ、すげーNPCくさい喋り方なんだけど(笑)。 リネット:まぁ、今の情報量と会話の流れだ、としょうがないよ(笑)。 GM:オープニングで里長から渡された書類を読むと、情報量が増えるかもしれないよ(笑)。 音音:……書類? ……あ!(笑) 書類を読みます! ジャック:便利なものだな(笑)。 リネット:「異世界の人に出会ったら……」とか?(笑) GM:えー……「ナンパには注意する事……」。 音音:はい。 GM:「……異世界の男は、どんな病気を持っているか分かりません!」(一同爆笑) ジャック:そんな事なのかよ!(笑) 音音:じゃあ、ジャックから、2、3歩ぐらい離れます!(一同笑) ジャック:……おや?(笑) GM:(笑)……まぁ、本当は書かれている事のメイン事項は、襲撃の際の状況説明ですね。……「宝物庫は里の兵2人が護衛していました……」。 音音:兵? ……ビッグスとウェッジか!?(一同笑) リネット:そりゃあ、やられるわ(笑)。GM:その辺りの名前は保留にしておいて下さい(笑)。「……賊は2人。護衛Aは賊Aを倒したが、護衛Bは護衛Aにやられた……」。 ジャック:ウェッジが裏切ったか?(笑) GM:「……賊Bと護衛Aは皇玉を奪うと、次元門を作り逃走した」。……これで少しは情報量が増えたでしょ?「……この事実は、重症を負ったものの生きていた護衛Bの証言と、死亡した賊Aの奇妙な装備から判断しました……」。 音音:奇妙な装備とは? GM:要は、ファンタジーな格好をしていました。 音音:うちの里の者と、異世界の者の1人が手を組んで、皇玉を持って次元門から逃げた、か……その里の者の名前は? GM:うむ。それは、君の知っている人物の名前ということにしたい。 音音:……ウェッジ!!(一同爆笑) GM:まてぇーいっ!(爆笑) 何故に外人かっ! 君の里は日本にあるんですよっ? リネット:じゃあ……『うえじ』さん、とか? ヴィーヴォ:なんか、上田祐司を縮めたような名前だな(笑)。 ジャック:上田祐司……あだ名はウェッジだ!(一同爆笑) GM:……もう、ウェッジでいいや(笑)ウェッジさんは賊Bと共に、このラース=フェリアに来ているはずです! ジャック:ということは……今回の次元門多発事件は、そいつらの仕業とも考えられるわけだ。 GM:あと、「……何も手掛かりが掴めない時は、カード(トランプ)を持つものを追って下さい。その者は遅かれ早かれ、皇玉に近づくはずです……」。 ジャック:……っ! GM:「……あなたの無事を祈っています。里長より……P.S. お土産なんていらないですよ?」(笑)。 ジャック:すげー主張してんじゃねーかっ!(笑) 音音:……この世界の特産品には、どのような物がありますか?(笑) ジャック:そうだなぁ……最近、巷で流行っているのは、怪しい果実らしいんだがなぁ(一同爆笑)。 GM:流行ってるんだ(笑)。 ジャック:それを一口食べると、それこそ素晴らしい味わいのようだ!(笑) みぱみぱ〜。 音音:……ところで、もしかしてアナタはカードを持っているのでは。ありませんか? ジャック:っ! ……ふところからスペードのJのカードを出す。……実は俺にはこの5年以前の記憶がない。このカードは俺の過去への手掛かりなんだ! 音音:そうですか……分かりました。ワタシはアナタのお手伝いをさせて頂きます。アナタの追う次元門多発事件の犯人は、ワタシの里から皇玉を奪った者達の可能性が高い……。 ジャック:……そして、その皇玉は君の里長の話を信じれば、俺の過去を知るための手掛かりになる! 音音:ワタシ達の利害は、一致しますね? ジャック:よし! そうと決まれば、早速、皇玉について情報を集めよう! ■ミドルフェイズ 04 〜罠……巻物の真実〜 GM:リネットとヴィーヴォはフレイスの王都に到着しました。城門には兵隊さん達がいますよー。 ヴィーヴォ:ボンジョルノっ!(こんにちは) 門番さん達ー!(一同笑) ジャック:「……何者だ、君達はっ!」(笑)。 ヴィーヴォ:まぁ、何も言わず、まずはこの巻物をお納めください。 ジャック:「ほう、何かねこれは?」。 音音:後ろの方で、兵隊長みたいな人が巻物を開いて読む。すると……「捕らえろっ!」(一同爆笑)。 GM:正解!(爆笑) ……ずざざざざぁっと兵隊達に囲まれる! 「御用だっ!」(一同爆笑)。 ジャック:「ラース=フェリア最強の兵力を誇る、このフレイスの王城でこんな大それた真似をするとはな!」 (一同爆笑)。 リネット:……やっぱりな〜。 ヴィーヴォ:……や、やばい……こいつは、ディモ〜ルト(とても)やばいっ!(笑) ジャック:門の奥からも次々と兵隊達が出てくる! ……ざ、ざ、ざっ! ヴィーヴォ:くっ……しかし、ここで騒ぎを起こす訳にはいかないし……。 もう十分、騒ぎになってます。 しかも、ジャックと音音が煽ってるし(笑)。 GM:……では、こんな時に悪いが、ヴィーヴォは精神力ジャッジをしてくれ? ヴィーヴォ:にゃにぃーっ! ……まさか、こんなところでピンチになるとは思わなかったぜ! (コロコロ←サイコロを振る擬音)……達成値19! GM:それは……失敗だ! こんな時なのに、君は無性にミパミパの実が食べたくなってしまう! その衝動はいつもの35倍くらい!(笑) ヴィーヴォ:……あぐぅ…や、ばい……ウゥゥゥウウ……みぃぃぃいいばぁみぃぃぃいいいぶぁぁぁあああっっっ!!!(咆哮) GM:兵隊達に囲まれる中、突然苦しみ出す男っ!(一同爆笑) ジャック:「いかん! 取り押さえろ!!」(爆笑)。 リネット:ヴィーヴォの口の中に、さっき貰ったミパミパの実をぶっち込む! GM:はい、ぶっち込めました(笑)。 ジャック:そうこうしている内に、ヴィーヴォは兵隊達にのし掛かられて、取り押さえられる!(笑) ヴィーヴォ:みぱ〜……そのまま満足げな笑みを浮かべて、気絶する(一同笑)。 ジャック:「隊長! 賊が抵抗を止めました。なにやらすごいやりきった顔をしています!」……で、連行されるわけだ(笑)。 GM:うむ。連行しよう(笑)……「お嬢さんも一緒に来てもらいますよ。色々と事情を伺いたいので」。 リネット:ええ、まぁ……何も答えられるとは思いませんが、連れて行ってください。こっちも事情が知りたいです!(一同笑)。 その後、事情聴取において、ヴィーヴォは自分が闇の宗教の残党であることをあっさり打ち明けてしまい、2人は翌日の正午に「市中引き回しのうえ打ち首獄門」を言い渡される(笑)。 しかしリネットが、捕まったおりに兵隊に皇玉の事を情報収集したことが、インペリアルガード、ジャック・ローズの耳に届く。 ジャックは音音と共に、闇の宗教の残党が囚われている城内の牢獄へと向かう……。 GM:はーい、牢屋の夜。普通の食事は出されますけど、ミパミパの実は出ません!(笑) ヴィーヴォ:がしゃーん!(食事をひっくり返す) ……駄目だ! こんなもの食えねぇ!(一同笑) ジャック:(笑)……では、ツカツカツカとやって来よう。この者達が、闇の宗教の残党か……? GM:「はい、どうやら間違いないらしいんで、明日の正午に処刑することが決定しました」(笑)。 リネット:目の前まで来たの? 音音:来ましたよ。 ヴィーヴォ:鉄格子ごしだろうけど。 リネット:(ワルっぽく)……兄さん、ちょっと偉そうだねぇ? ヴィーヴォ:(禁断症状で言語能力と知能指数が著しく低下した人のロールプレイ)……みぱみぱぁ〜?(一同笑)。 ジャック:……彼らの処刑はいったん中止だ。 音音:そんな権限あるの?(驚き) ジャック:あるんだよ〜(一同笑)……彼らには、まだ聞くことがある。 GM:「え? こんな奴らにでありますか?」。 ジャック:君には席を外してもらおう。 GM:「は! ……失礼しました!」。 リネット:(ワルっぽく)……アンタは少し、話しが通じそうだねぇ(笑)。 ヴィーヴォ:(禁断症状で言語能力と知能指数が著しく低下した人のロールプレイ)……みぱみぱぁ〜?(一同爆笑) 音音:この人……なんて純真な目をしているの!(笑) リネット:話しをする前に、この男に実を与えてやって! 唐草模様の風呂敷にいっぱい入ってるはずだから(笑)。 ジャック:あれか(笑)……さあ君、食べなさい(優しく差し出す)。 ヴィーヴォ:がしゅっ!(喰らいつく)……みぱみぱー!(一同笑) リネット:地下牢獄に、歓喜の叫びが響き渡るわけだな(笑)。 ヴィーヴォ:(正気を取り戻し、つつましく)……助かりました、セニョール(一同笑)。 ジャック:落ち着いたようだね(笑)……君は本当に、闇の宗教の残党なのか? ヴィーヴォ:(つつましく、正直に)……ええ、私はいずれこの世界を、闇の宗教のものにしようと思っています(一同爆笑)。 ジャック:むぅ……やはり、打ち首獄門にするべきだな(一同爆笑)。 リネット:だから、アンタは正直に言いすぎなんだよ!(爆笑) ……闇の宗教って、こんな感じだったっけ?(笑) たぶん、違います……(笑)。 ジャック:まぁ、闇の宗教の話しはさておいて……君達は、何処で皇玉の話しを聞いたんだい? リネット:かくかくしかじか……とオアシスでの一件を話します。 音音:……カード? リネット:……コイツがそれ(カードを見せる)。 GM:裏の模様が、ジャックのカードと同じだね……樹木を紋章化させたような模様。 リネット:あの男は、「このカードが破れたから、自分はもう終わりだ」みたいな事を言ってたけど? 音音:(ジャックに)……じゃあ、アナタも終わるのかもね? ジャック:……このカードが破れれば、か……(カードを見つめる)。 ヴィーヴォ:……ところでセニョール、セニョーラ? 私達をここから出して貰えませんか? ジャック:え? ……うーむ、それはやぶさかではないのだが……。 ヴィーヴォ:是非とも私は、そのすめらぎたまを探さなくてはならないのです。 ジャック:君はその玉を探して、いったい何をするつもりなんだ?(笑) ヴィーヴォ:……世界に、真の理想郷をもたらすのです!(一同爆笑) ジャック:あ〜……なんて危険思想の持ち主なんだ(爆笑)。 音音:残念だけど、皇玉はワタシが持ち帰ることになっているの。 ヴィーヴォ:そうですか……ではせめて、一目だけでも見させて貰いたいのです。……一緒に探す手伝いをさせて貰えませんか? GM:良い人なのか、悪い人なのか分からん!(笑) リネット:いや……彼は彼なりに、理想郷を造る為に、その手段として闇の宗教を選んでしまっただけなんだよ。……きっと(笑)。 ヴィーヴォ:必ず、お役に立ちます……! 音音:……この人、なんて……なんて純粋な瞳をしているの!(笑) ジャック:純粋過ぎる……この人を裏切っちゃいけないような気がする!(一同笑) ……よし、分かった! 君のその純粋な瞳に、俺は心動かされたよ!(笑) ヴィーヴォ:ありがとうございます。 ジャック:君達は我々の皇玉の捜査に手を貸す……その代わりとして、この牢から出そう! 地下牢から出た4人、ジャック、音音、リネット、ヴィーヴォは同じ『皇玉』を求める仲間となった。 今後の行動方針を話し合う4人のもとに、ラーガ・ラギアからの呼び出しがかかる。 ジャックは新たな仲間と共に、主のもとに向かった。 ジャック:ところで……結局、巻物って何だったんだ? 何て書いてあったんだろう?(笑) ヴィーヴォそれは、ある天使から頂いたものです。それを門番の人に渡せば、お城の中に入れてくれる、と。 音音:……確かに、ここは城の中ね(一同笑)。 ジャック:少々、強引過ぎやしないか?(笑) リネット:まぁ、結果オーライってことで!(笑) GM:(ニヤリ)。 ■ミドルフェイズ 05 〜皇玉の在りか〜 ジャック:こんこん(ノック)……また、変な声とか聞こえんのかなぁ(笑)。 GM:いや、今回は待ち構えていたので、大丈夫ですぞ(笑)。 リネット:あたりまえだ。呼び出しといて、子猫と遊ばれても困る!(笑) ジャック:ほっ……インペリアルガード、ジャック・ローズ入ります! がちゃ……お呼びでしょうか? GM:「よく来たね、ジャック……そして、お客さんの皆さん」。 ジャック:現在、かくかくしかじかな状況です。 GM:「へぇ……随分、訳ありな人脈が広がったんだね?(笑) ……僕が君達を呼んだのは他でもない、そのコウギョクに関係ある話かもしれないよ?」。 ジャック:と、言いますと? GM:「協力関係にある『彼女達』から耳寄りな情報を手に入れてね……」。 ラーガからの情報はこういうものです。 ……ラース=フェリア侵攻作戦を行なっている天使軍団のある1部隊が、 侵攻作戦とは関係のない独自の行動をとっている。 その部隊は先日、死の砂漠付近に現れた次元門から出てきた2人組みを襲撃し、 何か『玉』のようなものをアジトに持ち帰ったらしい。 襲撃を受けた2人組みの内、1人は異世界人だったらしい。 音音:それは……ウェッジ!? ジャック:ということは……『玉』とは、皇玉かっ? ヴィーヴォ:つまり今、すめらぎたまは、そのアジトに在るということでしょうか? 音音:その可能性が高いようね。 GM:「君達に、行って貰いたいんだけどね?」。 ジャック:任せて下さい! ヴィーヴォ:望むところでしょう! 音音:行かねばなりません! リネット:危険もありそうだし(笑)。 GM:「手勢を貸してあげたいところなんだけど……」。 ジャック:いえ! ここは少数精鋭で行くのが良いかと! リネット:相手の力量もまったく把握してないのに?(笑) GM:「まぁ、ジャックが1人いれば事は足りるだろう。何度も世界を救ってきた男なんだから」(笑)。 ジャック:過大評価しないでーっ!(一同笑) GM:では……「この者達を紹介しよう……入れ」とラーガが言うと、窓から……ばっさばっさ(羽音)と2人の天使が入ってくる。 ジャック:おお! GM:「この2人が、君達を案内してくれる」。2人とも、お嬢さんですな。 ヴィーヴォ:……ピアチェレス・セニョリータ(はじめまして、お嬢さん)。 GM:…………(何て言われたのか分からない)。「よ、よろしくお願いします」(笑)。 ジャック:それではラーガ様。我々は例のアジトへ向かいます! GM:「うん。じゃあ、よろしくだぞ!」。リネット:……あ、その前に国王陛下! 1つ、よろしいでしょうか? GM:うん? ……「なんだい?」。 リネット:陛下は、『SEED』という単語に聞き覚えはないでしょうか? GM:「……SEED……」。ラーガは呟き、チラリとジャックに視線を走らせて……。 ヴィーヴォ:「……いや、知らないね」と(笑)。 GM:うん(笑)。「……それが、どうかしたのかい?」。 リネット:かくかくしかじか、アタシの村……シュッツバルトの村が襲撃された時のことを話す。 GM:「……君は、あの村の生き残りか……!」。 リネット:……はい。 GM:「つまり話をまとめると……かつて君の村からSEEDを奪った者達が、今回は異世界で皇玉を手に入れ戻ってきた。だがまたそれを、天使達が奪った……という事か。……面白いね(にやり)」。 ジャック:……GM、俺はSEEDについて何か知らない? GM:何も知らないよ。……ただ、リネットの村が襲われたのは5年前だ。それは君がこのフレイスに現れた時期ではある。 ジャック:ほう! ちょっと引っ掛かるわけだな? ……5年前か……。 ヴィーヴォ:……SEED……種? ……まさか、ミパミパの種っ!?(一同爆笑) ジャック:……メルルッツォさん。おそらく深読みです!(一同爆笑) リネット:全部みぱみぱに繋げるつもりかいっ!(爆笑) ジャック:……では、そろそろ天使の娘さん達に、アジトまで案内してもらおう! 一同:おーっ! ■ダイブ 01 〜決して諦めないこと!〜 2人の天使な娘さんに連れられて、ジャック達4人はアジトのある遺跡へと到着した。 GM:「この遺跡の地下に奴らのアジトが在ります」と天使Bが言います。 音音:さあ、行きましょう! ヴィーヴォ:ここまで来れば、道案内はもう大丈夫です。 GM:ところがですね、アウローラ(天使Aの名前)が……「わたしも連れて行って下さい!」と言い出しますよ。 ヴィーヴォ:(少し怪しんで)……何故ですか? ジャック:君は今回の事に、何か思い入れがあるようだね? GM:「姉さんを、助けたいんです!」。 リネット:……ぴく(姉さんに反応)。 GM:えーっと、アウローラによると……彼女の姉は、これから向かうアジトを見張ったり、天使達の動向を窺ったりしていたらしいんですが、数日前から連絡が途絶えてしまったらしいです。 ヴィーヴォ:う〜む……まぁ、連れて行っても良いんじゃないでしょうか?……ただし、自分の身は自分で守れ。それが、生き残る為の鉄則だ!(笑) 音音:大丈夫。彼女はワタシが守ります。 一同:おお〜。 音音:ただ、その娘に言います……「決して諦めないこと」。それが出来るなら、ワタシはアナタを守りましょう。 GM:「わ、わかりました……決して諦めないこと……」。 ヴィーヴォ:……決して諦めないこと……か。 音音:はい、3回繰り返す! GM:っ!? 「……け、決して諦めないこと! ……決して諦めないことっ!! ……」。 GM・ヴィーヴォ:「決っして諦めないことおおおぉぉぉおおっっ!!!」 (一同爆笑)。 GM:「何だか、元気が出てきました!」(笑)。 音音:うん。いい娘だ(笑)。 ヴィーヴォ:よぉしっ! 私も闇の宗教の為に、がんばるぞーっ!(一同爆笑) リネット:なんか、いらんところまで元気になってますが?(笑) ■ダイブ 02 〜メガ粒子砲〜 地下へと下りる階段を間もなく発見したジャック達4人+アウローラは皇玉とアウローラの姉を求めて、フォートレスアタックを開始する。 フォートレス内ではエクスプローラーのリネットが先頭に立ち、音音がアウローラを守って進んでいく。 ここでリネットが大活躍! 探知値30前後の凶悪な罠の数々をリネットは全て発見。 5人は無傷のまま、中ボスのもとへとたどり着いた。 GM:ぐおおっ! 1つも罠にかからんとはっ!(口惜しい) リネット:その為のエクスプローラーだからな!(笑) その代わり、戦闘ではアタシ全然役に立たないから、あとよろしくー。 ジャック:ああ。任せろ! GM:……んでは、君達は地下神殿っぽい広い場所に来ました。ぶっとい柱が何本も並んだ通路で、70メートル前方に次の部屋に行ける扉があるんだけど、その扉の前に1人の天使が立ちふさがっています。 ……「よくぞここまでたどり着いたものよ! 皇玉を取り戻しにきたか? それとも仲間の敵討ちか? ……スペードの戦士よ!」。 ジャック:何っ!? GM:ジャックに言う。「分かるぞ。貴様はスペードの者だろう!」。 ジャック:むぅ……何か知っているみたいだな。倒した後で、話を聞かせて貰おう(笑)。 GM:「かっかっかっ! 貴様らには最早、後などないわ! 貴様らはここで死ぬのだからなぁっ!」。……というわけで、戦闘開始だ! リネット:……広いマップだな。敵の天使(中ボス★)まで10sq(スクエア)も離れてる。全力移動を2回はしないと届かない。 ジャック:GM、途中に幾つもある“○”って何? GM:それはでかい柱です。その柱の後ろに隠れている間は、敵からの射程攻撃の対象にならない事にします。 ジャック:じゃあ、敵が長射程の武器を持っているとして、全力移動で柱から柱に移動しながら近づいて行くのが良さそうだよな。 リネット:うわ〜、なんかえぐい戦闘になりそうだな……。 GM:(けっけっけっ。勿論、超射程武器を用意してるに決まってる。そして、柱の後ろには必ず地雷“※”を仕掛け、しかも、中ボスの前にはテレポーター“пhがある。不用意に近づくとスタート地点に戻されるのだ! 最早、貴様らが苦しむは必定!げははははっ!)。 ヴィーヴォ:(渋く)……ここは、任せて貰おう! GM:かっかっかっ! それはどうかな? 見よ! この超射程武器を!中ボス天使は……眼鏡をかける!(爆笑) ヴィーヴォ:ふっ……やはりな。私も……眼鏡をかける!!(一同大爆笑) GM:えええーっっっ!? ヴィーヴォ、眼鏡買ってたのーっ!? し、しまった──っ!! 眼鏡……正式名称は『眼鏡(メガ)粒子砲』。 その名から想像できる通り、ガンダム的なビームを、目からビーム的に打ち出せる素晴らしい眼鏡。 眼鏡だけあって、その射程は見えるもの全てに届く。 GMはPC達が天使に接敵するまでに、かなり痛めつけてやれると思っていたのですが…… 結局、眼鏡天使とヴィーヴォの足を止めての撃ち合いにしかならず。 HPは低めに設定していたので、呆気なく……(悲)。 ヴィーヴォ:射線軸オールクリア! メガ粒子砲……発射あああぁぁああっっ!!(一同爆笑) GM:あ、アメリアーっ! ……ちゅどーんっ! ……うう、結局、かすり傷もつけられなかった……。 ヴィーヴォ:そんな見晴らしの良いところにいたのが、おまえの運の尽きだ(笑)。 戦闘終了。 GM:「……ごふっ……」っと血を吐き出しながら、その場に崩折れる中ボス天使……「よ、よくぞ……このジュエル・エイトを倒した……」。 ジャック:ジュエル……エイト……? GM:「……我がカードを扉のスリットに通すがよい……さすれば、道は…開かれん……ガクッ」。 ジャック:……カード……! リネット:……ジュエルのエイトっていうのは、ダイヤの8のことかな? GM:うむ。中ボス天使のふところを探れば、確かにダイヤの8のカードが出てきます、が……誰が、カードを取り出したのかなぁ?(にやり) ジャック:む……俺だが? GM:カードを触った瞬間に、精神力ジャッジだ! ジャック:(数瞬の迷いもなく)………精神力にプラーナを15点解放する! GM:……ちっ(笑)。 ジャック:(コロコロ)……38! GM:それは抵抗成功だね……バチィ!っと電気が走ったような感覚と共に、「……ちぃっ……」っという誰かの舌打ちが、頭の中に聞こえた気がした。 ジャック:これはっ!? リネット:……意識を乗っ取ろうとした? ヴィーヴォ:そのカードは大丈夫なのですか? ジャック:ああ、大丈夫だ……ただ、変な感じがした。 GM:そのカードも裏の模様が、君の持つスペードのJと同じ模様だ……樹木を紋章化させたような模様。 ジャック:……う〜む。 ヴィーヴォ:そのカードはやはり、君の過去に何か関係している物なのだろう……。 ジャック:……そうなんだろうな……ただ、今分かるのは、あまり意志の弱い人間が触ると危険だ、ということぐらいだな。 リネット:じゃあ、アタシは触らない方が良さそうだ(笑)。 音音:カード……里長の書面にも書かれていましたが……。 ヴィーヴォ:気になるところですが、まずは、すめらぎたまを探すのが先決ですね。 ジャック:ああ……そうだな……。 ■ダイブ 03 〜カードの力〜 ダイヤの8のカードを使い扉を開けると、そこには回復の泉があった。 ――しかし、PC達は無傷だった。 GM:「いらっしゃいませー! 回復の泉へようこそー!」(笑)。 ヴィーヴォ:……用はない。 ジャック:確かに、全くと言っていいほど怪我してないからな(笑)。 GM:むかつくぅ!(一同笑) ……「なんだよー……じゃあ、なんか聞きたい事とかねぇのかい?」と、ちょっとやさぐれて泉の妖精さんはおっしゃいますが? ヴィーヴォ:……そういえば、こちらの天使のセニョリータのお姉さんっぽい人って知りませんか? GM:ああ、アウローラのお姉ちゃんのことか……「もしかして、あの新入りの姉ちゃんのことかなぁ……?」。 音音:新入り? ということは……敵に回っているということかしら? GM:「……なんか、今までいたメンバーから1人が抜けて、代わりにあの姉ちゃんが入ってきたんだ」。 ジャック:カードに操られてるのか……? GM:「あの姉ちゃんとボスは、この先にいるぜ」。 ヴィーヴォ:お姉さんの状態は会ってみれば分かるでしょう。さあ、この先へ進みましょう! ジャック:うむ! GM:妖精さんが、最後に忠告してくれます……「気をつけな。あのボスからは冥界の匂いがするぜ……」。 皇玉、アウローラの姉、そして自らの過去を求めて、ジャックは地下遺跡の最後の扉を開く。 GM:地下神殿の最深部へと君達はやって来ました。すげえ広い部屋の奥に祭壇みたいなものがあって、そこに一回り体の大きな天使がいます。その天使は体から邪悪な波動を放ちまくりながら、「うんたら、もんたら、へんたらほー」っと祈りを捧げております。 リネット:祈りか、それは?(笑) GM:……そして、もう1人。邪悪な天使と君達の中間に、君達に立ちはだかるように、天使が……アウローラのお姉ちゃんが立っています! ……「ああっ。姉さんっ!」。 ヴィーヴォ:そこを、退いてくれないか? GM:「……ここを通す訳にはいかんな。“テン”が作業を終えるまで、貴様らを足止めするのがこのわたし、“ナイン”の役目だ」。 ジャック:そのナインがアウローラのお姉さん? GM:そうそう。 リネット:う〜ん……困ったね。 GM:「……ああ。おまえ達は、この体の持ち主に何か想い入れがあるという訳か?」。 ジャック:やはり! ……そういうことなのか! GM:(今のセリフで完全に気付いたか)。 ヴィーヴォ:……つまり、カード自身に意志があり、カードを持つ者の体をカードの意志が乗っ取っているわけか……。 リネット:……あれ? ということは……?(ジャックを見る) ジャック:……何だ? あれ? ……って事は、お、俺は俺じゃないってことかぁ? リネット:……そういう事になるよね?記憶をなくしてるってのも、その辺りに関係してるんじゃないかな? ジャック:ひぃー! そういう事なのかぁっ! ヴィーヴォ:あ……さっき戦った眼鏡天使も、同じく寄生された者だったのか? GM:うむ。実はそう。体が倒された後にカードを触ったジャックを乗っ取ろうとしたけど失敗してたでしょ。 ジャック:確かに、「ちぃっ」とか言ってたな。 ヴィーヴォ:あの眼鏡天使には、可哀相なことをしてしまったな……。 リネット:カード(ダイヤの8)は破いとこう……びりっ。 GM:ぎゃーっ……「エイトは、逝ったか……」(笑)。 音音:……さて、そろそろアウローラのお姉さんの体を返しなさい! GM:「ほう……では、代わりにおまえの体をくれるのかい?」。 音音:ワタシと勝負しなさい! GM:アウローラが、「待ってください! 姉さんをどうするつもりなんですか!」。 音音:お姉さんを元に戻してあげる。 GM:どうやって? 音音:ナインに言う……カードを渡しなさい! 精神力で勝負よっ! 一同:おおっ! GM:その息や良し! 「……良かろう。このわたし、ジュエルのナインと勝負するか!」と言って、ダイヤの9のカードを差し出す! ヴィーヴォ:待て! 君だけはやめろ! ……だってさ、もし音音が敵に廻ったら……音音は『エクスカリバー』の効果で物理ダメージ半分しか通らないし、魔法ダメージに至っては、『オリハルコンの短剣』の効果で0になるんだぜ!(笑) GM:げっひゃっひゃっひゃっひゃぁ!「素晴らしい! 是非ともその体、欲しくなった!」……さぁ、いってみよぉー!(爆笑) 音音:目標値はどのくらいだろう?(笑) ヴィーヴォ:……50……? いや、この展開はGMも予想していなかったようだから、設定されてないんじゃないか?(笑) GM:うむ。予想してなかったぞ(笑)。だが今、設定した。こっちもサイコロを振るぞ! リネット:……なんか、アタシも勝負したくなってきた(笑)。 ヴィーヴォ:セニョリータだったら、私もこんなに止めないけどな(笑)。……GM、本当にやるんだな? GM:やるよ! おれぁ、やるよ!(興奮して少し暴走気味) ヴィーヴォ:はぁ……まぁ、この勝負に勝てば、コイツとは戦闘せずに済むか……。 GM:「さあ、そこの勇敢なお嬢さん。その体を、わたしにくださいな!」。 ヴィーヴォ:いいや。おまえにはその体から出ていってもらう! ……セニョーラ、やってみるが良い! 音音:……差し出されたカードを、取る! GM:アウローラの姉の体は、糸の切れた操り人形のように崩折れる……だが、その瞬間! ナインが音音の体を奪おうとする! ……音音は精神力ジャッジ! 音音:精神力にプラーナを20点解放! ジャック:くっ、やっぱり危険すぎる!GM、音音が手にしたカードを斬れないか? GM:無理だね……音音がカードを受け取った瞬間、その一瞬の中の戦いだからな! さあ、音音の体を頂くぞ!(サイコロを振ろうと……) ヴィーヴォ:待て! では、その一瞬の中にもし割り込むことが出来たなら……斬っていいんだな? GM:(手を止めて)……割り込み?……は、生半可な理由ではそんな事は認めん! ヴィーヴォ:私は……神だ! GM:……いきなり何だっ!?(笑) ヴィーヴォ:『小さな奇跡』を使う! GM:……な、ぬわにいぃぃぃっっ! 『小さな奇跡』……シナリオ中1回だけ、どんな願い事でも叶えてしまう、『大いなる者』の特殊能力。 どんな事でも出来るとは言っても、最終的にはGMの許可が必要なので、無茶な願い事は却下される。 今回はGMが無茶なジャッジをさせてることもあり、また「ヴィーヴォが何故、カードの力に干渉できたのか?」という伏線的なネタも思いついたので、許可しました。 音音:(笑)……じゃあ、ワタシがカードを受け取った瞬間……。 GM:「おまえの体、もらっ……何っ!馬鹿な! 我らの能力に外部から干渉する力だとぉっ!?」。 ヴィーヴォ:私は、その瞬間の時間を消し飛ばすっ!(一同爆笑) 音音:キング・クリムゾンかいっ!(一同爆笑) ジャック:魔剣グラムを抜いて、ダイヤの9を斬る! GM:スパーンン! ダイヤの9は悲鳴を上げることなく、はらりはらりと力を失い、落ちる。 ヴィーヴォ:おまえの敗北は、私を敵に廻した時点で、すでに決まっていた……(一同笑)。 音音:なんか……ヴィーヴォ強ぇ!(笑) リネット:でも、ちょっと危なかったな。 ヴィーヴォ:いや、危険でも何でもないさ……この私がついているのだから、な(笑)。 ジャック:心強いなぁ……(笑)。 ■クライマックス 01 〜堕天使〜 GM:祭壇で祈りを捧げていた天使がゆっくりと、君達の方へ向き直る。「……我々の性格とは因果なものだな。どうしても、ギャンブルに走ってしまう」(笑)。 リネット:カードだからねぇ(笑) ヴィーヴォ:おまえが、ラスボスだな? ジャック:……ダイヤの、10か! 音音:アウローラ! お姉さんを連れて、退きなさい! GM:「……は、はい!」。アウローラは姉を抱き起こして、部屋を出て行きます。 ヴィーヴォ:後は、私達の目的を果たそう。 GM:「分かっているぞ。貴様らの求めるモノ……これだろう?」と言って、ふところから紅い宝石、皇玉を取り出す……きらりん。 ヴィーヴォ:みぱみぱー(笑)。 GM:そう! その紅い玉はミパミパの実と見紛う程によく似ている!(笑) ヴィーヴォ:おおっ? ほ、ほんとに? ……あ、あれは……! ジャック:そ、そうだったのかっ(笑)。 音音:……皇玉……。それは、返して貰います! GM:「ほう……貴様、異世界からの追っ手のようだな……いい事を教えてやろう。スペードに体を乗っ取られた異世界の戦士、貴様の仲間は、まだ生きている」。 音音:……ウェッジのことを言っているようね……でも、ワタシの仕事は皇玉を取り戻すこと。彼のことは……捨て置きましょう(笑)。 GM:ひどっ!(笑) 音音:……さあ、命のやり取りを、始めよう! GM:「貴様もなかなか因果な性格をしているようだな!」(笑)。 ヴィーヴォ:闇の宗教の未来の為……おまえを、消去する! GM:「我とて、ここで倒れるわけにはゆかぬ! 真の理想郷は、我等ジュエルの手によってなさねばならぬのだ!」(笑)。 ジャック:じゃあ俺は……ラーガ様の崇高な理想の為に、おまえを倒す!(笑) リネット:一般人代表として、参戦しまーす!(笑) GM:「……我に勝てると言うかっ? 愚かな人間ども! このジュエルのテンが支配する肉体は、冥界の闇に堕ちたる大天使、ダークエンジェル! 痛みと絶望と恐怖をその身に刻みつけ、死んで逝くがいい!」。 ■クライマックス 02 〜デュエル!〜 ダークエンジェルこと、ダイヤの10とのラストバトルの火蓋が切って落とされた。 PC達とダークエンジェルの距離は3sq。 イニシアティブジャッジの結果、まずはプラーナを行動値につぎ込んだヴィーヴォが先手を取る。 ヴィーヴォ:イニシアティブは52! 一同:早っ! ヴィーヴォ:私は最初の一撃が、肝心要なんでね……いくぞ! 私は左手に装着している破魔弓から、カードを1枚ドローする! 一同:ドローっ?(笑) ジャック:仮面ライダー? リネット:これは、デュエル・モンスターズじゃないかな?(笑) ヴィーヴォ:私のターン。ドロー!フィールド魔法『大呪符』を発動っ!(一同爆笑) プラーナを20点使用する。これにより、このsqにいる全てのキャラクターは魔道力が20アップする! 一同:うわーっ!(爆笑) ジャック:カッコイイーっ!(爆笑) GM:演出がしっかりできてる!(笑) リネット:アニメ見てるね?(笑) ヴィーヴォ:ターンエンド! ……じゃなくて、カウントエンド!(一同爆笑) 音音:(爆笑)……あ、ワタシの番だ(笑)。……『ブーストダッシュ』! 3sq進んで、一気にボスのsqへ移動する。 GM:『イノセント・アイズ』! ダークエンジェルの瞳が怪しく輝く。『ブーストダッシュ』をキャンセルする! 音音:くっ……通常移動で2sq移動して終わり。 ヴィーヴォ:『アークエンジェル』と同じ特殊能力を持っているようだな。1カウントに1つ、特殊能力を封じられることになる……厄介な。 GM:……しまった。『メジャー・アルカナ』をキャンセルするの忘れてた(笑)。……思わず見とれちゃってたからなぁ(笑)。 ヴィーヴォ:ではまた、私のターン。私はカードを2枚ドローする!(一同爆笑) スペルカード『霧の中で』、『硬きことは鋼の如く』を発動! 『霧の中で』の効果により、このsqに霧が発生し、このsqにいる者は物理攻撃の対象にならず、このsqにいる限り物理攻撃が出来ない。 GM:なにっ! 物理攻撃の対象に出来ないだとぅ?(こっちは物理攻撃しか持たせてないのにぃ〜)。 ヴィーヴォ:まぁ、『霧の中で』の効果は1ラウンドだけだがな。……あと、『硬きことは鋼の如く』の効果により、私の未装備状態の防御と抗魔が2倍になる。カウントエンド。 GM:う〜む……あ、じゃあ、こっちのターン? リネット:GM、ターンになってるよ?(一同笑) GM:おっと(笑)……音音以外の3人は霧の中だからなぁ。選択の余地がない。……2歩移動して、音音を殴る! 音音:はい。さあ、来なさい! GM:びきびきぃっと手が鉤爪に変形して、がりっと引っ掻くぞ! とおっ!(コロコロ)……命中は38。 音音:(コロコロ)……23。回避できません。 GM:(ニヤリ)……プラーナでも使って避けるべきだったな! 攻撃力は120からいかせて頂く。死ねぇ! (コロコロ)……物理ダメージ、128点っ! ジャック:128ぃっ!? リネット:アタシなら、間違いなく消し飛ぶわ……。 ヴィーヴォ:大丈夫だ。おまえ達には神たるこの私がついているのだ!(一同笑) 音音:う〜ん……多分、重症値いくなぁ。 ヴィーヴォ:いかない(断言)。 音音:……任せた。(コロコロ)……出目は10。46点止めて、82ダメージ。『エクスカリバー』の効果で物理ダメージ半分だから41点ダメージ……。 ヴィーヴォ:私はそこに対抗タイミングで『虹色の衣』をかける。属性指定は、『冥』だ! 音音:『虹色の衣』ってどうなるんだっけ? ヴィーヴォ:ダメージの持っている属性が指定した属性と同じなら、そのダメージを半分にできる。そして、私の予想では、ダークエンジェルの属性は『冥』だ。 GM:……ちぃーっ! 何故判ったーっ? 音音:そういえば、泉の妖精が……「ボスから冥界の匂いがする」って言ってたっけ? ヴィーヴォ:まあ、そういう訳だ。 一同:おおー。 音音:というわけで、ダメージは41点の半分、21点で済みました(笑)。 GM:「ば、馬鹿な! 我が拳を受けて、何故立っていられるーっ?」。 ヴィーヴォ:言ったであろう……この私がついているのだ。敗北の二文字は決してないっ!(一同爆笑) ジャック:よし、俺の番だな。俺は1歩移動して、魔法発動の為にカウントを下げ……。 音音:待って! そのsqだと多分、魔法は使えない! ジャック:えっ? ヴィーヴォ:奴は『アークエンジェル』とほぼ同じデータ……つまり、奴は『エンジェリックフィールド』を持っている! GM:ぐおっ! バレまくりだな(笑)。その通り! ボスを中心とした範囲2sqでは、特定の4つの属性以外の魔法は全て発動出来ない! ヴィーヴォ:今は動かずに。このsqには『大呪符』が効いてるから、魔法も発動し易いぞ? ジャック:むー……なるほど。では、このsqで発動しよう。『潜在能力開発』を使う! ……これはやっぱり、ふところからカードを1枚ドローするのか?(一同爆笑) スペードのJをドローするしかないんだが(笑)。……ていっ(コロコロ)……よし。『潜在能力開発』発動! GM:「ほお……カードの力を引き出したか」(笑)。 ジャック:おお。多分そうだ(笑)。……これで俺は、3ラウンドの間、未装備状態の全戦闘能力値が2倍になったぜ! リネット:次はアタシだ! ……ちょこっと移動して、『アンブッシュ』! GM:あれ? 隠れちゃったの? リネット:これでアタシは邪魔にならないでしょ?(笑) GM:「姿を隠したか……フン。まあいい、ゴミは放っておくか。それよりも、目障りなのはあの神気取りだ! 奴を何とかせねば……」。 音音:目の前のワタシも無視しないでね! ……『二刀流』で2回攻撃。『シュアショット』でボスの防御力を半分にします! GM:「フッ……」。シュアショットは打ち消す。 音音:あ、そうだった……2回とも命中したけど、防御力に弾かれました。 ヴィーヴォ:敵の『イノセント・アイズ』は1カウントに1回しか使えないから、私達はなるべく行動カウントを合わせて攻撃した方がいいな……(なんか思いついた)っと、この手もあったか……私のターンだが、私は行動カウントを5まで下げる。 GM:こっちか……ここで行動してしまうとリアクションがとれなくなってしまうからな……では、ボスも行動カウントを4まで下げよう。 ヴィーヴォ:ディっモールト良いっ! そこだよ! 完璧だ! 私の計画に狂いはないっ! GM:えっ? なんだ? おれは何か間違いを犯したか? な、何を狙っているっ! ヴィーヴォ:では教えてやろう。貴様の愚かさを……私のターン。カードを2枚ドローする! GM:そうはいかん! さっきは忘れていたが、その『多重発動』をキャンセルする! どうだっ! ヴィーヴォ:それでも、構わないさ……私は『まどろみの時』の魔法を貴様にかけるっ! ……貴様の足元の石ころに生命を与えた……。 GM:は?(笑) 何かね?(一同笑) ヴィーヴォ:……その石ころは植物となり、貴様の体に絡みつき、行動値を4下げる! GM:なっ……なにぃぃぃぃーっ!?(一同爆笑) 音音:ボスは行動カウント0! このラウンドは行動不可だ!(笑) ジャック:すごいな!(笑) ヴィーヴォ:(かなり渋く)……ターンエンド。 GM:うぐぐ……。 その後、ジャックがボスのいるsqに移動して、第1ラウンドが終了した。 続く第2ラウンド。先手を取ったのはジャックだったが、皆で行動カウントを合わせて攻撃する為に、カウントを落とした。 闇天使は隠れているリネットを除く3人に範囲攻撃を仕掛けるが、音音に2点のダメージを与えたに留まる。 そしてジャック、音音、ヴィーヴォの3人は行動カウントを合わせ一斉攻撃の構えをとる。 闇天使は、ヴィーヴォの『多重発動』をキャンセル。ヴィーヴォの魔法は闇天使の移動を封じる……。 ジャック:これが人間の力だーっ! 165点の物理ダメージっ! 音音:短剣が50、エクスかリバーが71点ダメージ! そして、ボスの弱点を見極めるっ! 防御力は半分で計算しなさい!! GM:おのれぇ! ……馬鹿なっ、1カウントの間に195点もHPを持っていかれた!? ヴィーヴォ:よし。もう一度だ! GM:ちぃ、PC全員カウント1で待機か……今のをもう一度喰らうのは不味いな。ここは確実に1人、葬らさせてもらう! ……ゴミ(リネット)は姿が見えんし(笑)、ジャックは『潜在能力開発』中、音音にはさっきみたいに防がれそうだ……やはり、貴様だっ。神気取りっ! ヴィーヴォ:霧はすでに晴れているからな、私に攻撃することも可能だ。 GM:貴様さえ倒せば、後顧の憂いを絶てる気がするが、どうかな?(ニヤリ) ヴィーヴォ:いいや、気のせいではないよ……倒せれば、な(にやり)。 GM:ほざけっ! 闇天使が「ぐぁぽ」っと口を開けると、闇の瘴気の塊が「ぼーっん!」と、飛んでいく! ヴィーヴォ:そのタイミングで、私は貴様に『プリス・レイス』の魔法をかける! 貴様の属性を『海』属性に変更する。 GM:海属性に変更される? 「おお? 我の吐き出した瘴気の塊から……潮の香りがーっ!」(一同笑)……とりあえず命中は51っ! ヴィーヴォ:(コロコロ)……えー、そんなの避けられな〜い(余裕)。 GM:喰らえっ、潮の香りビィーム!(笑)(コロコロ)……攻撃力112ぃ! ヴィーヴォ:112の物理ダメージ。私の防御が……(頭の中で計算中)……先に言っておこう。『選びし神の加護』によって、私への海属性ダメージは半分になる。 GM:ちぃっ! ヴィーヴォ:プラーナを2点防御に回す。(コロコロ)……クリティカル(コロコロ)……57点止めて、55ダメージ。これを半分にして28ダメージ。残りHP……5点。 音音:ヴィーヴォの最大HPは37点だから……あれ? 『重症値』いってるよ……? GM:(ニヤリ)「見たか! いくら攻撃を半減させたとて、この潮の香りに勝てるものかぁ!」(一同笑)。 ジャック:こ、これが闇天使の力か(笑)。 ヴィーヴォ:……ディモールト良い。……この『重症値』がディモールト良い! 私はプラーナを5点使用する! 一同:っ! ヴィーヴォ:アイテム『生命の水』を発動させる! これにより、私のHPとMPが全快し、復活するっ! 音音:た、立ち上がったっ!(一同笑) ヴィーヴォ:「がしゅっ!」っと果実を食べながら立ち上がる!(一同笑) リネット:それはっ!?(笑) ジャック:生命の“実”かっ?(爆笑) ヴィーヴォ:そう、これこそ『生命の実』……即ち! ミパミパの実だ!(一同爆笑) GM:うおおっ……「馬鹿な! そこまでミパミパの実をエネルギーに変換できるとはっ! ……貴様は、いったい……?」(笑) ヴィーヴォ:……そう、私は神! ……ミパミパの神だっ!(一同大爆笑) 一同:うわーっ!!(大爆笑) GM:「……ナインの力への割り込み……みぱみぱ還元能力……ま、まさかっ!?」と、ブツブツ言って動揺してます(笑)。 リネット:じゃあ、トドメの全員連続攻撃っ! まずはアタシからだ! ……闇天使の肩に、ポンッて手を置いて……。 GM:「……はっ、おまえはゴミ!(笑)いつの間にっ?」。 リネット:『アンブッシュ』を解除! プラーナ8点を命中判定に使う!(コロコロ)……うぁ、痛恨のファンブル!……折角、攻撃したのにーっ(泣)。 GM:所詮、ゴミの攻撃などその程度よっ(笑)。 ヴィーヴォ:私は神だ!(一同笑)……人の運命を操ることなど造作もないこと。『幸福の訪れ』を使う! ……リーンっ!(何故か一同爆笑) リネット:これって、どうなるの? ヴィーヴォ:ファンブルをクリティカルに変更する。 リネット:さんきゅー!(コロコロ)……命中43っ! GM:避けられん! リネット:『アンブッシュ』の解除と『ファイナルコンビネーション』、さらにプラーナ24点解放して(コロコロ)……行けーっ、グマーグマー! 攻撃力120っ! GM:ぐおおっ……「な、なんだこの動物はっ! ええい、汚らわしいっ……はっ……こ、この動物は、まさかっ?」(笑)。 リネット:え? グマーグマーにも何か秘密が? ……とりあえず今は、グマーグマーがそいつの口を塞ぐ(笑)。 GM:「……もがもご……」(笑)。 ヴィーヴォ:そして私のターン。『多重発動』、カードを3枚ドロー。『アキュエイル』を3回ジャックにかける。ここで決めろ! ターンエンド。 ジャック:ありがたい。これでHPが全快した。俺は魔剣グラムからライトサーベルに持ち替えて、『王牙の構え』を放つ! ……喰らえ! 攻撃力143っ! GM:ぐあおっ! 「はぁー…はぁー……まだだ、まだ終わらんよ!」。 ヴィーヴォ:ちっ、まだ残っているのか。 ジャック:……いや。まだ、音音の行動が残っている。彼女の攻撃で終わるさ。 音音:……終わるかな? ちょっと心配になってきた……プラーナは残り10点。5点ずつ命中に回す。……エクスカリバーの攻撃、命中35! GM:よし。35なら避ける目はある!(コロコロ)……だめだ。 音音:『シュアショット』。ダメージ48点! GM:(コロコロ)……31点止め。まだ、生きてる! 音音:オリハルコンの短剣の攻撃。(コロコロ)……く、また命中35! GM:(コロコロ)……よし! 出目が良い、10だっ! ヴィーヴォ:やばい! かわされたっ? ジャック:次のラウンド……多分俺、死ぬよ?(現在HP1。王牙の構えの副作用) GM:……出目10。回避……35。攻撃側有利だ。避けられない……。 一同:あぶねー(安堵)。 GM:「……馬鹿な……ようやく、時が満ちたというのに……」。 音音:斬っ! ……攻撃力50! GM:(コロコロ)……「……我等は皇玉を手に入れたたのだ……あとは……開花を待つ……だ、け……」。言いながら闇天使は皇玉を捧げ持つ。だが、その体は塵となって消えてゆく……。 リネット:倒したー! ジャック:危なかったな。皆もうプラーナがないから、次のラウンドまで長引いたら本当にヤバかった。 音音:……落ちてくる皇玉を受け止める……返して貰います。 GM:ダイヤの10のカードもひらひらと落ちてくる……誰か、拾わない?(笑) ヴィーヴォ:落ちてくるカードも眼鏡粒子砲で塵に返す!(一同笑)……ジュエルのテンよ……ブォナ・ノッテ(安らかに)。 GM:「ぐぎゃーっ……」と言う声が、ジャックの耳には聞こえたかもしれない(笑)。 ■エンディング 〜おまえの物語〜 GM:疲れているところ申し訳ないが、全員知覚力ジャッジしてくれ。 ジャック:この満身創痍な状態で、知覚力ジャッジーっ? リネット:任せてっ!(コロコロ)……クリティカル!(コロコロ)……クリティカル!(コロコロ)……あ、またクリティカル!(笑) GM:あー、もういいです(一同笑)……全然油断しないなぁ。きっとグマーグマーが気付いたんだな……君達が闇天使を倒した直後、突如グマーグマーが「わん!わん!」と吠え出すのだ! リネット:ええっ? どうしたの! グマーグマーっっ!? GM:そちらを振り向くと……。 リネットどうしておまえが「わん!わん!」と吠えるのーっ?(一同爆笑) ジャック:グマーグマー、御乱心だな(一同爆笑) GM:そーでした。「ぐまーぐまー」と吠えています!(笑) リネット:グマーが吠えてる先に誰かいるの? GM:うむ……天使娘アウローラが、音音に襲いかかろうとしてました。 一同:っ!! ヴィーヴォ:どういうつもりだ? GM:「見つかってしまったか」……君達から距離をとるアウローラ。 ジャック:……君もこの皇玉を狙っていたのかっ? GM:「当然だ。皇玉は我等スペードの手からダイヤに奪われたのだからな」。 ジャック:アウローラ。皇玉は音音の里の物だ。 GM:「アウローラ? ……ああ、この娘の名前か? 先程手に入れたばかりの体なのでな。まだあまり記憶を覘いてないのだ(にやり)」 。 一同:なにぃーっ! ジャック:貴様はスペードの何番だ?GM:「わたしの事もわからないとはな……わたしだ。キングだよ! ……おまえはそちら側にいるべき者ではない。思い出せっ、ジャック!」。 ジャック:何の話だ……? 俺には……分からない……。 GM:「その皇玉をもって、こっちに来るんだ……ジャック」。 音音:ずぼっ……と皇玉を月衣の中に入れる(笑)。 GM:むう(笑)「……まあ、よかろう。一時、皇玉は預けおく。良いかジャック? 必ず、皇玉を我等のもとへ届けるのだ。あの場所で、エースも待っている……」。 ジャック:あ、頭が痛い……。 GM:アウローラことスペードのキングはふわりと浮き上がり、立ち去る。 ジャック:わなわなと震えながら……おかしな事を言って惑わせやがって! ……決着は必ずつけてやるぞ……! 音音:(キング)「迷うのは、それが真実だからだよ……ジャック……」(笑)。 ジャック:うう……俺は、誰なんだ……。 ヴィーヴォ:惑わされるな……おまえは、おまえだ。……そしてこれからは、おまえの物語が始まる……!(アーロン風) ジャック:ああ……闇の宗教の人の言葉なのに、勇気付けられる(笑)。 ヴィーヴォ:どうやら、我々闇の宗教が世界を支配する前に、奴らを倒さなければならないようだ。ならば、最後まで付き合うとしよう……おまえの物語に……。 ジャック:……よし。行こう! ……っても、何処に行けばいいんだ? ヴィーヴォ:場所なら既に分かっている。 GM:おい!(また勝手な事を)……ちなみに、何処ですか?(一同笑) ヴィーヴォ:それは……グマーグマーが知っている!(笑) リネット:はぁ〜……とりあえず、ここを出よう。何処に行くにしても、今は休まないとね。 GM:「ぐま〜」。 音音:ワタシはこれで帰らなくては……。 ジャック:そうか。折角会えたのに、残念だな……。 ヴィーヴォ:……セニョーラ。帰る前に、そのすめらぎたまを一目でいいから見せて下さい……ハァハァ(一同笑)。 音音:……ちらっ(笑)。 ヴィーヴォ:うくっぅ……しかし、それはどう見てもミパミパの実! ……SEEDもやはりミパミパの種のことなのだろうかっ……? リネット:テンも……「開花」がどうのって言ってたな? 時間はあまり残されていないのかもしれない……。 ジャック:謎がいっぱいあるな……何より俺自身の謎を早く知りたい。……俺はふところから自分のスペードのJのカードを取り出し、黙ってそれを見つめる……。 ミパッション 〜華胥の夢〜 前編 …fin… |